第4回全国棚田(千枚田)サミット共同宣言
 今年も私たちの棚田は、天の恵みを受けて見事に黄金色の穂をつけ、収穫の秋を迎えました。
 私たちの守る棚田は、農村の原風景であり、日本人の心のふるさとであります。そのふるさとが失わ
れつつあり、そこにたずさわってきた人々が農業から離れ「耕さなく」なってきています。そこには荒
廃した水田が目立ち災害発生の原因ともなっています。
 棚田に広がるすばらしい農村空間は、生態系が維持され、虫も草も花も稲も小川も人もみんな生き生
きとしています。水を貯え、平野をうるおし、海を創る生命の源でもあり、もしこの棚田の機能がなく
なったらどうなるのでしょうか。食料も水も山の幸も海の幸も文化もみんななくなってしまいます。
私たちは、棚田のもつ多面的な機能を発揮させ、21世紀への光輝く農業にするために、次の事項を推進
し、具体的に行動を起こすことをここに宣言します。
 
1 私たちは棚田を耕し、中山間地の日本農業を活気と魅力あるものにします。
1 私たちは緑を守り、地球にやさしい農村社会を築きます。
1 私たちは棚田をとりまく環境の有効利用をはかり、農村空間活用型の農業を展開します。
1 私たちは農業や自然に接する体験を通じて、子どもたちの教育に力を注ぎます。
1 私たちは常に棚田間題を提起し、その解決に努力をします。
1 私たちは1人でも多くの人々に、ネットワークを広げ農村と都会の共存社会の実現に努力します。


1998年(平成10年)9月



最終更新:2015/05/08