第5回全国棚田(千枚田)サミット共同宣言
 棚田(千枚田)は遥か昔から、先人たちの手によって一鍬づつ大地を起こし石を積み上げ、土をあてがい営々と築かれてきた。
以来、休むことなく水を貯え、稲の穂を育んできた。
全国1千余の市町村に広がるこの棚田は、地域の自然条件に調和し急峻な山肌になだらかに重なり合い、田から田へと水を貯え治山治水の役割や、地域の生態系を守り、人々の暮らしを潤し、やがて海をたどる。
あらゆる生命の源ともいうべき重要な役割を果たしている。
 先人達が残してくれた文化遺産でもあるこの棚田を守り保全していくことは私達に課せられた当然の責務である。
 しかし、棚田の維持保全には多くの方々の理解と協力なくしては到底果たし得ない。
今年も棚田には黄金の稲穂が棚田を渡る風に波うっている。
 歴史の重みを秘めたこの紀州の地でこの棚田を守ろうとする同じ思いを抱く私達は来るべき21世紀へ確実に継承させるべく次のことを確認し積極的に推進することをここに宣言する。


1 棚田(農山村)の大切さとその必要性について、同じ想いを抱く者たちが
  しっかりと連携し、研究を深めるとともに、多くの国民に理解を得るため
  の幅広い活動を展開します。

2 棚田を中心とする農山村社会の果たしている国土保全や生活・保健環境等
  の公益的な機能を適性に評価し、その維持発展にかかる制度の更なる確立
  運動を展開します。

3 農山村社会における農業や自然に接する体験を通じて、将来を担う子供た
  ちの教育に力を注ぎます。


1999年(平成11年)9月19日



最終更新:2015/05/08