第6回全国棚田(千枚田)サミット共同宣言
 私たちの棚田では今年も、生産者の努力そして多くの棚田を支える人々の力を集めて、見
事に黄金色の稲穂をつけました。この棚田のある農村を21世紀に引き継ぐ責務を改めて痛
感してし、ます。
 全国棚田(千枚田)サミットが始まって6年が経過し、棚田に思いを寄せる人々の輪は着実
にその広がりを見せ、全国各地で具体的な取り組みが生まれ始めています。その一方で、荒
廃農地は増加の一途をたどり、棚田を守ろうとする農村にも但い手不足という荒波が押し寄せ、
棚田を取り巻く状況はますます厳しさを増しています。
 しかし、私たちは、地域の自然条件に調和し、日本の原風景ともいえる「小さな棚田」が果
たす国土保全や環境保持などの多岐にわたる「大きな役割」をここで改めて評価し直さな
ければなりません。
 初めての共同開催となった浮羽と星野の地に棚田への熱い思いを抱いて集まった私たちは、
21世紀が「棚田新世紀」となることを目指して、次のことを確認し、積極的に推進していくこ
とをここに宣言します。


1 私たちは、棚田を安全でおいしい米を生産する現役の農地として守り続けるために、
  中山間地域等直接支払制度等を広く活用しながら、棚田保全活動を強化します。

2 私たちは、棚田や山林の果たす水源涵養や災害防止などの公益的機能を適正に評価し、
  その維持にかかる制度の確立に向け、より多くの国民的理解と含意を得るため幅広い
  活動を展開します。

3 私たちは、棚田の広がる素晴らしい農村空間を多様性に富む生態系の宝庫として守り、
  地球にやさしい農村社会を築いていきます。

4 私たちは、棚田や石垣などの農山村文化の価値を広く見直し、新世紀を担う子どもた
  ちの地域教育にとりいれていきます。

5 私たちは、棚田を都市と農村の交流や自然体験の場として位置づけ、グリーンツーリ
  ズム等あらゆる手法で地域活性化を展開していきます。

2000年(平成12年)9月14日



最終更新:2015/05/08