第8回全国棚田(千枚田)サミット共同宣言
 私たちの棚田は、今年も天の恵みを受け黄金色の波がなびいています。
 先人の英知と弛まぬ努力により、営々と受け継がれてきた棚田での米づくり。
 この棚田景観は国土を守り、生態系を維持し、私たちの生活に潤いと活力を与えてくれる農村の原風景であり、日本人の心のふるさとです。
 近年、生産効率を追求する稲作の中で、棚田は次第に耕作が放棄され、雑草に覆われ畦が崩れ、無残な姿を日本各地でさらすようになっています。
 しかし一方、生産者の真撃な努力に加え、多くの人々の励ましと協力により、棚田の持つ多面的な機能が評価され、ゆっくりとではありますが保全並びにその活用に向けた、新たな展開が訪れています。
 東京から一番近い棚田の里「大山千枚田」の地に、棚田への熱い思いを抱いて全国から集った私たちは、中山間地域の更なる活性化を目指し、次の内容を確認して、積極的に推進していくことを宣言します。


1.私たちは、棚田が持つ公益的機能が適正に評価され、その維持にかかる制度の確立に向け、現行の中山間地域等直接支払制度を活用しながら、幅広い保全活動を展開します。
 
1.私たちは、棚田を核とする多様な地域資源を積極的に活用し、中山間地域の更なる活性化を図ります。
 
1.私たちは、農業や自然に接する体験を通じて、将来を担う子供たちが新しい世界を発見していくように力を注ぎます。
 
1.私たちは、棚田や山林が持つ保健と保養の機能を増幅させるため、水と緑を守り地球にやさしい農村社会の維持に遭進します。
 
1.私たちは、一人でも多くの人に棚田保全のネットワークを広げ、棚田と都市が共生できる社会を実現するために努力します。


平成14年8月31日
第8回全国棚田(千枚田)サミット



最終更新:2015/05/08