第10回全国棚田(千枚田)サミット共同宣言
急峻な山肌に拓かれた棚田を見ると思う
祖先の大変な苦労と知恵によって一枚一枚の田が生まれ
稲を育む母なる農地となったことを
棚田に一歩足を踏み入れると思う
祖先の汗と涙が染み込んだこの地を守り続ける生産者の
強い決意とたゆまぬ努力を

今年も棚田は黄金色に染まり たわわに実った稲穂は大切に収穫される

忘れてはならない
その陰に祖先の苦労と生産者の努力と
そして棚田保全に共感した多くの人々の励ましと協力があることを

棚田サミットがわが国で初めて開催されて十年
棚田の保全と活用のためにさまざまな取り組みが活発に展開され
棚田を守りたいという情熱が各地に広がりつつある
しかし やむを得ず耕作放棄となり 荒廃していく棚田は後を絶たない
一方 私たちの食生活は豊かで多様になったが
わが国の食糧自給率は伸び悩み 多くを他国に依存している

記念すべき10回目のサミット開催地「蕨野の棚田」に全国から集まった私たちは
農業の大切さや食生活・食文化についての意識を高めるとともに
中山間地域のさらなる維持活性化を目指して
次のことを確認し 積極的に推進することを宣言する


1.私たちは、中山間地域等直接支払制度の継続を熱望するとともに
  知恵を出し合い、自ら新たな行動を起こし幅広い保全活動を展開する

1.私たちは、棚田の主生産物であり、世界的に重要な食糧であるコメの役割を理解し
  安全で良質な食糧を生産し、人々へ提供することを期する

1.私たちは、日本の食糧自給率向上のため国民の食糧消費のあり方を見直し
  コメを中心とした日本型食生活の啓発や地産地消の取り組みを活発にする

1.私たちは、文化的景観の地であり国民の共有財産である棚田を後世に伝えていくため
  より多くの人々の理解と協力を得るよう活動を強化する

1.私たちは、日本を支える産業は『農業』であることに自信と誇りを持ち
  互いに響きあい、一致協力して地域発展に邁進する


平成16年9月4日
第10回全国棚田(千枚田)サミット



最終更新:2015/05/08