第15回全国棚田(千枚田)サミット共同宣言

 棚田(千枚田)は、日本の農の歴史と共に悠久の昔から築き上げられてきた日本の形、 日本の美、日本の宝です。
 今、この棚田(千枚田)が、就農者の高齢化や耕作放棄地の増加などで、多面的価値 の大きさを認識されながらもその存続が危ぶまれる状況となっています。
 そのために、全国の棚田を有する自治体、棚田保全に取り組む団体などが一堂に会し、 農業生産の場としての水田に留まらず、環境保全や文化、歴史遺産などとしての棚田(千 枚田)の意義や価値をお互い強く理解し、連携して全国に大きく発信する必要から、新 潟県十日町市において第15回全国棚田(千枚田)サミットを開催いたしました。
 そして、平地(都市部)の人々など、多くの国民の理解と合意と協力を得て、棚田(千 枚田)の更なる維持、活性化を図らんと、次のことを確認し共同宣言といたします。

一、私たちは、農業・農村の豊かな緑と水そして営みを守り、安全・安心の環境を確実 に保全していきます。また、和み、安らぎ、ゆとりなど真の豊かさを希求する大切 さを、農業・農村社会を通じて都市部等住民にも伝えながら共に拡げていきます。

一、私たちは、棚田(千枚田)をはじめとする農業・農村が持つ自然や文化など多様な 価値を積極的に発信し、グリーンツーリズム等の活動を一層拡充させ、都市部と農 村部等の共生・対流を着実に図りながら更なる地域活性化を推進していきます。

一、私たちは、未来を担う子供たちが自らの郷土に自信と誇りと愛着を持ち続けるため、 農業・農村の営みや自然と係わる体験を拡大していくとともに、環境保全教育、自 然保護活動の普及・啓発にも積極的に取り組んでいきます。

一、私たちは、棚田(千枚田)の保全や多面的機能の維持・確保を充実するために、中 山間地域等直接支払制度や農地・水・環境保全向上対策交付金などの制度を有効に 活用し、地域内での連携を強化し幅広い保全活動を展開していきます。


平成21年10月17日
第15回全国棚田(千枚田)サミット



最終更新:2015/05/08