第20回全国棚田(千枚田)サミット共同宣言

 日本各地の棚田は、我が国のコメづくりの歴史であり、先人たちの知恵と努力によって大切に守り伝えられてきた次世代に引き継ぐべき日本の宝であります。
 これらの棚田は、食料生産の場としてだけではなく、農業が継続されることによって、洪水や土砂の流出を防ぐなどの国土保全の役割を果たしながら、私たちの生活に潤いをもたらす里山の自然や生き物たち、美しい農村風景などを提供しています。
 しかし、近年、農業者の高齢化と地域の過疎化による耕作放棄地の進行や有害鳥獣による被害の増加など、年を重ねるごとに荒廃が進み、地域の力だけで保全していくことが困難な状況にあります。
 今回は第20回という節目を迎え、震災復興に取り組む東北の地において、棚田保全に関わる全国各地の皆様との交流を通して、国民共有の財産といえる棚田の多面的機能と価値を評価し、国民の総意で、棚田を次世代に引き継ぐことができるよう、次のことを確認し、山形県上山市で開催された第20回全国棚田(千枚田)サミットの共同宣言といたします。

一 私たちは、新たな担い手の確保・育成を図るとともに、棚田が有する多面的機能が十分に発揮され るよう、持続的な営農活動を通して棚田を保全し、次世代に継承する取り組みを継続します。
一 私たちは、棚田が育む豊かな自然や文化などの地域資源を、6次産業化の取り組みや観光等に活用し、地域の活性化を図ります。
一 私たちは、日本型直接支払制度を有効に活用し、地域全体で支え合いながら、持続可能な地域づくりを目指します。
一 私たちは、やすらぎや癒しをもたらす日本の原風景である棚田の大切さを、都市住民にも発信して、農村と都市とが共生する社会を目指します。


平成26年10月24日
第20回全国棚田(干枚田)サミット



最終更新:2015/05/08