2003年 1月創刊号 vol.01
 日本には、春、夏、秋、冬の四季があり、それぞれ特徴をもった天気があります。春は三寒四温と天気が移り変わり、雨の続く梅雨へ。太平洋高気圧に覆われる盛夏がすぎて、台風と秋雨。そして冬になると、西高東低という言葉に代表されるような天気となり、日本海側では雪が降り、太平洋側では乾燥した晴天が続きます。
 冬の雪国に住む人にとって、雪の降り方や気温などは、とても気になるものです。テレビや新聞の天気予報も気になりますが、予想を自分で考えてみてはいかがでしょうか。
みなさん、冬の天気を予想してみましょう。
雪のしくみ、雨のしくみ
まず、雨や雪はどのようにしてできるのでしょうか。
 雨の降るしくみにはいくつかあります。雨や雪は雲から降ってきます。雲は直径0.02mmほどの水の粒「雲粒」でできており、この雲粒が落下しながらほかの粒に衝突したりしながら成長して雨粒になり、地上に落ちてきます。このしくみで降る雨を「暖かい雨」といい、気温の高い夏などに降ります。
「冷たい雨」は上空−20〜−15℃くらいのところにある雲の中の氷の粒(氷晶)がまわりにある水蒸気によって成長していきます。これが落下しながら大気中の0℃より高いところになれば雨となり、気温が低ければ雪になります。日本などの温帯地方で春から秋に降る雨のほとんどは、このしくみで降ってきます。
■雪や雨のできるしくみ
■粒・雨・雪の大きさ
雪、雨の降る条件
 窓ガラス息を吹きかけると白く曇るのは、息の中の水蒸気が冷えて水滴となってガラスにつくためです。雨が降るためには、まず雲ができるところから始まります。通常大気中は、標高が高くなれば気温が下がります。地上の空気が上昇して冷やされることで、水蒸気は水滴になり雲ができます。水滴になるための水蒸気が少なければ雲はできませんし、上昇などにより空気が冷やされなければ、雲ができません。どちらの条件もそろって、雲ができます。
 また、雨か雪かは大抵は温度で決まります。地上付近が0℃より高ければ雨になり、低ければ冷たい雨がそのまま雪として落ちてきます。また、0℃より高くても、湿度などの地上の水蒸気の量により、雪のまま降ることもあります。
冬に日本海側に雪が降るのは
 水蒸気がたくさんあり、上昇流があり、気温が低い。冬の日本海側で雪が多いのは、この条件が備わっているからです。冬の間、シベリア大陸は、大地が冷えるとあわせて地上付近の空気も見冷やされ、冷たい高気圧が出来ています。また、北海道北東沖の千島列島からアリューシャン列島にかけては強い低気圧が居座ります。シベリアの高気圧から吹き出した冷たく乾いた空気が、日本海を超えてくるときに日本海の暖かい海水から水蒸気と熱をたくさん受け取り雪雲として発達します。
 日本列島弓なりに細長く、その中央部分を背骨のように縦断している山脈(奥羽山脈、越後山脈、飛騨山脈など。これらを総称して脊梁(せきりょう)山脈といいます)があります。この山脈により発達した雪雲は強制的に上昇することとなり、雲から雪が地上に降ってきます。 日本海側で雪が多いのはこのためです。
■冬の天気図イメージと山脈
高層天気図について
 ふだん私たちが新聞やテレビで見ている天気図は、地上の天気図です。ただ、雨や雪は空から降ってくるように、天気は地上だけではなく、上空の状態も含めて変化をしています。この上空の様子をあらわすものに、高層天気図があります。
 高層天気図のうち、上空500hPa(ヘクトパスカル)、高度5500メートル付近のものと、850hPa、高度1500メートル付近のものが役立ち、上空の気温ものっているため、しばしばテレビなどでも解説に利用されています。
 ふだん新聞やテレビで見ている天気図は簡単に見やすくしているものですが、気象庁や気象予報士が見る天気図にはさまざまな情報がのっています。このような天気図は気象台に行くと見たりコピー(有料)を取らせてもらうことが出来ます。また、高層天気図も見ることが出来ます。最近ではインターネット上でこのような天気図を見ることが出来るようになっています。

右のそれぞれの天気図をクリックするとPDF形式にて詳しくご覧いただけます。
PDFファイルは気象庁天気図(発行:(財)気象業務支援センター)を利用し ています。
Adrobat4.05以上でご覧ください。
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